岩槻区役所の移転について

さいたま市9月定例議会にて、岩槻区役所の移転に伴う条例改正の議案が提出されました。現在の位置から、岩槻駅前の商業ビル「ワッツ」の空洞化を避けるために、同ビル3F・4Fのフロアに移転となります。移転先区役所の開設は、平成24年1月4日の予定です。

これまでの経過を纏めると・・・

平成21年12月議会 岩槻都市振興株式会社の整理回収機構の再生スキームを採用する財産譲渡議案が可決。

ここでは、再生スキームは、会社の経営再建を可能とさせる賃料収入が前提で、スキームを維持するためには公共施設利用も視野に入れざるを得ないという段階でした。

平成22年6月議会 区役所移転設計費の補正予算が上程される。また、岩槻自治会のほぼ全員が署名した請願書が提出された。初の連合審査会が開催され、本会議で採択。移転設計費の予算案は附帯決議を付けて議決となった。

附帯決議は、以下の3点。

1.ワッツ東館への公共施設の導入に際しては、岩槻区民の意見集約を図り合意形成に努めること。現在の岩槻区役所が備える機能について変更せざるを得ない場合には、周辺住民を始めとする区役所利用者の利便性を考慮した措置を講ずること。

2.岩槻区役所の庁舎及び敷地の利活用については、区役所の在り方を含め、早急に区民の各界の代表で構成する検討組織を設置し、検討を開始すること。

3.さいたま市総合振興計画において副都心として位置付けられている岩槻駅周辺地区のまちづくりマスタープランの作成に早急に着手すること。

上記2により、平成22年12月2日に『岩槻まちづくり区民検討委員会』が設置され、本日までに4回の会議が行われている。また、この委員会の検討結果を踏まえて、本年度末を目指し、マスタープランの素案作成に取り組んでいる。

今回の区役所移転については、区役所機能の強化といった前向きなものではありません。私も先の6月定例会の一般質問で取り上げましたが、上記経過の反省を踏まえて、移転にあたっては区民の皆様の利便性を担保し、しっかりとした広報活動をすることを質しました。

今議会においても、岩槻区の皆様の声をしっかりと反映するために真剣勝負で臨んで参ります。