乗合タクシー運行開始!

平成23年12/1〜平成24年11/30まで、さいたま市で初となる乗合タクシーの本格運行に向けた実証運行が、岩槻区にてスタート致しました。本日、視察のため、乗合タクシーに乗車して参りました。

この乗合タクシーの運行は、交通不便地域を解消するため、そして、地域の実情に合った公共交通網を整備していくために、市民・さいたま市・事業者が協働して、コミュニティバスや乗合タクシーの新規導入や改善を行っていくための規定・ルールを作ることを目的に、昨年9月〜11月まで実証運行されました。

そして、本年3月に「コミュニティバス等導入ガイドライン」が策定され、この実証運行の結果が、策定されたガイドラインの導入条件をクリアしていたことから、本格運行に向けた実証実験として1年間の運行が決定し、今回の実証運行となりました。

今後の本格運行実施の判断のポイントは、収支率が40%以上確保されることが必要です。

運行ルートは、岩槻駅→槻寿園間を約35分で走ります。途中、丸山病院、マミーマート飯塚店、和土住宅内、岩槻南病院、南部公民館などの利便施設や需要の多い住宅地を通り、19か所の停留所を抜けて走行します。

平日のみ、1日8往復。岩槻駅の停留所はコミュニティバスの停留所と同じく、駅前交番前にあり、始発8:02、最終18:36となっておりまり、運賃は一律300円。乗員は、運転手を含め10人乗りとなっています。

本日の乗車で、乗合タクシーは、ワンボックスタイプの為、いわゆる幹線道路ばかりでなく、道幅の狭い道路も走行することができ、より生活に密着した公共交通となる可能性を感じました。乗降時に、手摺やステップがあるので、乗り降りし易く、ご高齢者でも安心してご利用できます。

運転手さんより、昨日の運行では、「昨年の3か月間の実証運行後、外出する機会がめっきりとなくなっていたが、また走ってくれて嬉しい!」との喜びの声を、お年寄りの方より頂いた。と伺いました。

この乗合タクシーの運行は、「地域組織の設立」「運行ルート案の検討〜設定」など地元自治会長を初め、多くの市民の皆様と事業者様の、大変なご苦労の中でスタートしたものであります。

多くの皆様にご利用して頂き、愛着をもって継続的に運行できることを願います。また、運行にあたって大変なご苦労をされた、ご関係者の皆様に心から敬意を表し、感謝申し上げます。ありがとうございます!