埼玉県立上尾かしの木特別支援学校

9/4、公明党さいたま市議会議員団の有志5名と萩原県議会議員で埼玉県立上尾かしの木特別支援学校の視察を行いました。

上尾かしの木特別支援学校は、知的障がいのある児童生徒を対象にした特別支援学校で、小学部〜高等部までの12年間を通して一人ひとりの教育ニーズに応じた教育活動を行っております。

旧上尾東高等学校を活用して平成21年より開校。当初は、在籍児童生徒数177名(小学部71名、中学部44名、高等部62名)でスタートしましたが、平成24年度の在籍生徒数は288名(小学部68名、中学部82名、高等部138名)まで増加。その為、43教室から52教室と使用教室数が増加して、当初の教室配置を変更しながら工夫して使っている状況となっております。

288名の児童の内、209名がさいたま市から通学している児童であることから、学校教育の現場を調査して、地域における支援体制とのギャップや教育課程終了後の支援体制などについて考えていく機会としたいとの思いで訪問させて頂きました。

中内校長先生に丁寧にご説明をして頂きながら、校舎内の施設や授業の様子を見学させて頂きました。【「わかる」こと、「できる」ことを広げ、ひとり立ちする力を育む】との教育目標を掲げ、学校施設の隅々まで、通学する児童生徒の特性を考え、この教育目標の実現に向け実践されていると感じました。

具体的には、長いスパンで子供たちの成長を見守っていく観点から2学期制を採用し、年3回の保護者との面談を通して、成長状況を確認しあったり、課題や目標をひとりひとりの児童に応じて丁寧に対応していること。個々の障がいの状況に応じた学習上や生活上の困難を克服するためのプログラム、中2〜高3の児童生徒を対象にした部活動の実施とその為のスクールバス利用の対応などです。

かしの木特別支援学校は県立の学校ですが、そこに通学する多くの児童が暮らしているのはさいたま市です。今回の訪問で、児童たちが学校でどのように学んでいるのか、直接触れることができ、大変に勉強になりました。様々な方との意見交換を今後も行っていき、一緒に参加した同僚議員と力を合わせて、今後の支援の在り方など考えていきたいと思いました。

最後に、訪問のきっかけをくださった保護者の方に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。m(__)m