『かかりつけ医と精神科医による「うつ病」連携システム』によって自殺予防対策を実施している久留米市の取り組みを学んできました。

久留米市では、平成20年の保健所設置と同時に自殺対策への取り組みを強化しています。自殺要因の分析から、健康問題の中でも特に「うつ病」を抱える方への支援が予防に繋がるとの考えから、医師会の協力のもと、内科医などのかかりつけ医と精神科医が連携し、自殺の要因の1つである「うつ病」の早期発見・早期治療の取り組みを実施しています。
かかりつけ医が、うつ病症状のチェックを行い、精神科医を紹介する仕組み。精神科医紹介後の追跡調査も実施しており、連携システムの効果を検証する仕組みも構築されています。
さらに、平成25年からはこの仕組みを拡充し、救命救急センターに専任のソーシャルワーカーを配置し、自殺を図って搬送された患者やその家族などからの相談に、司法書士や弁護士などの専門家が対応し、再度の自殺を予防する取り組みも実施しています。
平成25年度には、「セーフコミュニティ」国際認証を取得し、7団体からなる自殺予防対策委員会を設置する取り組みや、ゲートキーパー養成の取り組みとして各種団体への研修・出前講座によって人材養成に力を注いでいます。
自殺対策の久留米方式では、自殺の原因となる経済・家庭・法律問題を解決するため弁護士会・司法書士会等とも連携を図っていることも特徴となっています。
多様な主体がネットワークを構築し、多面的に支える仕組みが構築されていることが、自殺者(率)の減少に繋がっており、本市においても、多面的な自殺予防対策が構築できるよう久留米方式の事例を参考として、具体的な施策を提案していきたい。