特別講演会 「子孫のために未来を創るー地下鉄7号線延伸の実現」を傍聴

12/10、さいたま商工会議所主催の特別講演会に参加してきました。

第二の轍を踏まないために「子孫のために未来を創るー地下鉄7号線延伸の実現」をテーマに、株式会社コミュニケーション戦略研究所 代表取締役 佐久間健氏の講演です。

講演では、埼玉県は海のない県であり鉄道が出現するまでは、利根川、荒川、新河岸川、中川、綾瀬川などの1級河川による舟運による輸送が中心。そのため、流域地域が地域経済の重要拠点となっていた。

岩槻は、城下町であり舟運の中心河川の綾瀬川があったことから、当時の舟運経済人にとって新たな輸送手段である鉄道は、脅威的な存在であったと考えられる。昭和30年代まで、舟運は残っていた。

埼玉県に初めて鉄道が敷設されたのは明治16年。現在の高崎線で、当時は、熊谷まで開通し、翌年高崎まで開通となった。そして、埼玉県内には、川口・浦和・上尾・熊谷・深谷・本庄の6駅(停車場)ができた。ここに大宮駅が存在していないことは、意外でした。

背景としては、当時富国強兵のため、外貨獲得の70%を占めていた「絹の生産地」であった高崎と首都を繋ぐことであった。この当時、岩槻経由の高崎線案もあったが、実現しなかった理由として、城下町特有の保守性や煤煙や火を吹く当時の岡蒸気機関車に対する拒絶などが言われているが、先の舟運業界などの存在も無視できない。また、地理的な問題も言われているとの話であった。

高崎線が全通すると、次に宇都宮・仙台までの路線の分岐線をどこにもっていくかとの問題が上がった。この時に、壮絶な誘致合戦を制して高崎線と東北線の「分岐点」となり大宮停車場が明治18年に誕生した。

など、歴史的な背景と鉄道敷設による、その後の街の発展についての話、地域経済に及ぼす影響、延伸実現への考え方、まちづくりなど示唆に富む内容で、とても分かり易い講演でありました。

印象に強く残ったのは、観光に対する考え方の部分で、観光資源をもっと深掘りして、その資源の可能性を最大限発揮させていくこと、その資源をどのように発展させるか考えること、そして情報をどう発信していくか。が重要との指摘でした。観光資源には、1.風景、風物、建造物、歴史、風土。2.物流、物品、食物。3.人物。との話があり、私が住む岩槻には、多くの観光資源があることを再認識することができました。

地下鉄7号線延伸は、延伸先である岩槻だけの問題ではなく、ALLさいたま市で取り組んでいくべきことを強く語ってくださったことも、強く心に残りました。