自転車での事故に備える保険

皆様は、街を歩いているとき、自転車と接触しそうになったことはありませんか?人の往来の激しい道路でも、人ごみを縫うように走り抜けていく自転車が少なくありません。自転車といえども、かなりのスピードですので、万が一、人にぶつかった場合、相手も自分も深刻な怪我をする場合が少なくありません。

自転車は免許が要りませんので、誰もが気軽に乗ることができますが、歩行者との接触事故によって、相手に怪我をさせてしまうことも少なくありません。接触事故によって、下記の例のように相手方が死亡してしまったり、後遺症が残って、多額の損害賠償の責任が生じてしまうケースもあります。

例1:自転車通学中の高校生が誤って歩行者に衝突し、脊髄損傷の重傷を負わせてしまったケースでは、賠償金6,008万円

例2:女子高生が夜間に携帯電話を操作しながら無灯火で走行中、看護師の女性と衝突。女性には、重大な障害が残ったケースでは、賠償金5,000万円

自動車やバイクは自賠責保険に強制加入となりますので、事故を起こした場合には保険で補償されますが、自転車にはそのような制度がありません。

◆自転車での事故に備える保険◆

自転車事故で加害者になってしまった場合にカバーされる保険として、携帯電話会社のauが始めた商品は、月々数百円から加入でき、相手への損害賠償で上限1,000万までの補償。

TSマーク付帯保険(自転車安全整備士が自転車を点検、整備。有効期間1年間で、点検、整備することで更新)1000円程度の手数料を支払って、最高2,000万までの補償。

その他、個人賠償責任保険などがあります。個人賠償責任保険の保険料は安いので、他の損害保険と一緒にかけるのが一般的なようです。火災保険や傷害保険、車の保険などに自動的に付加されているケースもあります。

自転車を日常的に乗られる方は、加害者になった場合に備えて、保険の加入や加入している保険の内容を確認するなど、最低限の補償が確保できているかどうか確認されることをお勧め致します。