家族と自宅を守る 減災対策 について

東日本大震災より、まもなく1年が経過しようとしております。

自然災害は、いつ発生するか分かりません。また、人間の力で食い止めるのは不可能ですが、日頃の備えによって被害を最小限に食い止める「減災」への取り組みは可能です。そこで、減災対策についてご紹介したいと思います。

◆住まいの工夫について

自宅は耐震診断を受け、必要であれば耐震補強工事をしておきます。さいたま市では、耐震補強工事について助成制度がありますのでご確認ください。特に、昭和56年以前に建築された建物は、旧耐震基準での設計となっておりますので、特に注意が必要です。

寝ている際に、地震が発生した場合に家具の転倒や家電製品の落下による怪我が心配されます。寝室や居間の家具類を金物などで固定したり、窓ガラスの飛散による怪我を防止するため、ガラス飛散防止フィルムを貼ることも大事です。

◆地震発生時の行動について

まず、地震発生時の行動については、「身を守る」ことが最優先です。揺れている間に家具を支えたり、ガス栓を閉めようと動いたために怪我を負う事例が少なくないようです。震度5以上の揺れが発生すると、ガスはマイコンメーターが作動して自動的に停止します。慌てずに、自分の「身を守る」ことに徹していくことが大事です。

いつ、どこで、地震に見舞われるか分かりません。自宅、職場、車の運転中、電車やバスなど公共交通に乗車中、買い物途中・・・など、普段の行動範囲の中で、「もし今ここで地震に遭遇したら?」をシュミレーションしておくことも備えることに繋がります。

◆安否確認の方法について

家族や友人など大切な人と、どのように安否を確認するかを確認しておくことも重要です。①災害用伝言ダイヤル171②携帯電話各社の災害用伝言板③遠方の親戚や共通の友人を連絡先にしておく。など複数の連絡方法を確認しておきましょう。

震災から1年を迎えるにあたり、今一度、家族、職場の同僚、ご近所同士など大切な人、身近な人と、いざという時に備えて、防災・減災に向けて一緒に語り合っていくことも有意義であると思います。