SANSA右京(京都市右京区役所)公共施設の複合化〜京都市〜

8/3、京都市右京区にあるSANSA右京にヒアリングに行って参りました。

この建物の使用用途は、右京区総合庁舎(区役所機能)右京地域体育館、右京中央図書館、店舗(4店舗)、京都市交通局庁舎、分譲住宅56戸となっております。

「SANSA右京」の愛称は、全国2074作品の応募による厳正な審査結果により決定したが、この愛称には、施設の緑豊かな屋上に太陽がサンサンと降り注ぐ。施設が、御池通、三条通、天神川通から構成される3つの交差点に囲まれている。施設が、地下鉄東西線、京福電鉄嵐山線、路線バスの3つの交通機関が連結する交通結節点に位置する。の意味が込められています。

広く市民の皆様の意見を取り入れ、協働して計画を策定するために、「夢を語ろう!みんなで考えよう!できたらいいナみんなの区役所・体育館ワークショップ」を7回開催するなど、パートナーシップのまちづくりを推進してきた経過を伺いました。

その結果、当初複合施設の中に予定されていなかった中央図書館が設置されたり、「屋上に展望台がほしい。」「市民も利用できる会議室がほしい。」「大きなテーブルのある空間がほしい。」「子供連れの親も安心して利用できる施設にしてほしい。」など・・・、建物に市民の声が大きく反映された設計となっております。

さいたま市においても、大宮区役所の建て替えを検討しており、区役所にどのような機能を加えていくか。市民の皆様からの意見やご要望をどのように集約していくか。などが課題となっています。

また、さいたま市公共施設マネジメント計画によれば、今後公共施設を15%削減していく方針が示されており、老朽化している各種公共施設は、基本的に複合化して整備していく予定となっております。

公共施設の整備にあたっては、厳しい財政状況の中において、複合化していく過程は避けて通れない状況があります。さいたま市全体として、バランスよく必要な機能を配置していくためには、市民の声を反映していく仕組みづくりも必要ではないか、と強く感じました。