認知行動療法(CBT)を調査! 〜沖縄県精神保健福祉センター〜

●沖縄県精神保健福祉センターで取り組んでいる認知行動療法(CBT)について現地調査を行いました。(2014年5月)
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うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なるなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないために物の見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスもより辛く感じてしまうという悪循環が起きてきます。このような状況下で、長期のうつ病に苦しむ人のため先進的な取り組みをされているのが沖縄県総合精神保健福祉センターです。現在、うつ病は投薬による治療が一般的ですが、認知行動療法と並行して治療を進めることでその効果は更に高まります。
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同センターが取り組んでいるうつ病デイケアは、認知行動療法(CBT)を取り入れた取組みで、否定的な考え方や行動を前向きに修正するトレーニングを行い、再発防止や前向きな行動パターンの確立を目的としています。同センターにおけるうつ病デイケアの特徴は、①CBT講習をデイケアの組み込み、作業療法と認知行動療法によるトレーニングの相乗効果を図ったこと。②テキストは、カラー図示を増やし、分かり易くした事。③対象者の年齢と疾患を限定しているためグループの疑集性が高く、相互の体験を学び合える。④精神科医が講義を行っており、医学的専門性を提供できる。⑤CBTプログラムを簡素化し、構造化しているため治療の再現性が高く、多職種の関与が容易である。⑥復職支援だけでなく、再就職、就労継続、再休職予防の支援も実践。⑦他施設における回復プログラムの実施を支援。などが挙げられます。

効果は、デイケア開始前は「最重症」の患者が、三カ月後には「寛解・正常」まで改善、うつ症状を数値で示す「客観的評価」「自己評価」では、九割以上の患者の症状が改善したとしています。WHOも精神疾患と自殺との深い因果関係を指摘しています。さいたま市においても、先進事例に学び治療効果の高いうつ病デイケアを導入するべきと考えます。

●多言語情報センター(ドリームアーツ)にて、多言語コミュニケーションの業務内容のヒアリングを行いました。(2014年5月)

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「ドリーム・アーツ沖縄」では、沖縄観光コンベンションビューロから委託を受け、多言語コミュニケーションサービスPJとして、外国人観光客・在留外国人への接客サービスをおこない、電話通訳サービス(中国語・英語・韓国語)やコンタクトセンター業務を行っています。

また、観光客の多い台湾・中国・韓国に向けてSNS(フェイスブックやツイッター)を活用して、スタッフが独自で収集した地域情報を、直接的に多言語で発信をしています。

さいたま市においても、さいたまクリテリウムの開催・世界盆栽大会の開催・さいたまトリエンナーレの開催など、海外からの観光客を誘致できるイベントが、数多く計画されています。今後、多言語情報センターが提供しているサービスを導入することが必要と考えます。