さいたま市議会2月定例会 その1 〜まちづくり委員会〜

3/6、さいたま市議会2月定例会が閉会しました。今議会は、現任期中最後の定例会です。
議会中は、連日のように議案とにらめっこしながら格闘しており、タイムリーに報告ができませんでしたが、議会での取り組みについて紹介させて頂きます。

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今日は、まちづくり委員会で行いました議案外質問について紹介させて頂きます。
質問項目は・・・
1.市営住宅について
(1)維持管理について
(2)設備の更新について
(3)高齢化への対応について
この項目は、常日頃からの活動でご相談いただいたことからテーマに取り上げました。市営住宅は、建物の老朽化・入居者の高齢化が進んでいる現状があり、2つの高齢化への対応をしていかなければなりません。
市営住宅は、団地ごとに自治会または管理組合が組織されており、建物本体以外の維持管理はその自治会で管理費を徴収して実施しています。ところが、入居者が高齢化していることから維持管理費用の集金が大変になっていること、日常的に実施していた清掃活動ができないこと等、あるべき維持管理ができていない団地も見られるようになってきました。そこで、適正な維持管理を今後も継続していく必要性を感じ、管理基準・市の現状把握状況・民間賃貸住宅と同様な管理ができるかどうかなどについて質問を行いました。
また、管理費の滞納問題も少なからず発生しており、こうした滞納者への対応状況についても確認しました。
設備の更新については、入居後30年以上経過している方も多くおり、どのような設備をどのような基準で更新しているのかを確認しました。
入居者の高齢化への対応として、共用部(階段やアプローチ)の手摺の設置、入居者入れ替え時の室内の手摺の設置は、これまで何度も提案してきたことですが、進捗状況について確認をしました。また、名古屋市の事例を参考に単身高齢者の孤独死対策として、安否確認の在り方や高齢化対応設備の設置(手摺の他に、洋式トイレ・ドアノブレバー・非常警報装置)について提案させて頂きました。

2.岩槻駅周辺地区のまちづくりについて
(1)旧岩槻区役所敷地利用の検討状況について
(2)岩槻駅周辺の整備計画について
この項目は、たくさんのお問い合わせを頂戴している項目であり、(1)については、最終的な市の意思決定過程が分かりにくい状況であることから取り上げました。(2)については、特に岩槻駅西口区画整理事業の進展についての展望が見えないことから、将来設計が立てられないとの相談が数件寄せられたことから取り上げました。
(1)については、約2年間で8回に亘り検討委員会で議論を重ね、昨年12月に「旧岩槻区役所敷地利用計画委員の意見」が作成されました。
内容を要約すると敷地利用計画の方向性として、(仮)人形会館を含む賑わいと交流を生む拠点施設として、観光情報の発信・市民と来街者の交流との交流機能・行政サービス機能など8つの機能を想定した複合施設での検討を進めるとしています。今後のスケジュールは、今年度中に敷地利用計画案の作成を進め、新年度早々に、市の最高意思決定機関である都市経営戦略会議に諮って「敷地利用計画」を作成する予定となっていることが確認できました。
(2)岩槻駅舎改修工事は、平成28年6月に西口を開設。開設時点では、歩道のみ暫定利用となります。全体工事は、平成28年冬頃に竣工し供用開始となる予定。西口駅前通り線については、西町諏訪線との交差点部分は今年7月頃の供用を目途に推進。区画整理境から北側へは、街路事業で施工している。電線の地中化・用地の取得があと3件あることから、全体の供用開始は、西口開設と同じ時期を予定していることが確認できました。