観光政策 〜高知県龍馬パスポート〜

さいたま市の観光政策を提案するため、高知県の「龍馬パスポート」の取り組みを学びました。(2015年7月)
この事業は、「地域内への回遊」と「リピーターの獲得」を狙いとして2012年4月から2年間の予定で実施したものですが、利用者の声に応えて更に2年間延長して実施されている事業となっています。

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「龍馬パスポート」の基本的な仕組みは、観光関連施設の利用ごとに特典を受けると同時にスタンプが押され、一定数たまるとステージアップ。ステージアップごとに賞品があり、上位ステージにアップするほど賞品が豪華になる。パスポートデザインは、本物のパスポートに類似しており記念品として残しておきたくなるよう工夫されています。
スタンプに押印してもらうためには、有料施設や物販品の購入、飲食など、地元にお金が落ちるようなルールが条件として設定されており、消費誘発の効果も考えられています。また、観光客のプロフィールと周遊先のデーターを蓄積することによって、マーケティングデーターとしての活用もできるよう工夫されていました。
宿泊施設の少ないさいたま市において、来訪された観光客が市内周遊する仕組みをどのようにつくるか。来訪された観光客が再度来訪したくなる仕組みどのようにつくるか。来訪者の増加を地元経済の活性化にどのように結び付けていくか。等の参考となる取り組みです。
魅力あるさいたま市の資源をフルに使って、来訪者に喜んでもらいながら、地域が元気になる観光政策を目指して、調査・研究を進めていきたいと思います。