子ども自転車運転免許制度の現場調査へ
5/22(火)、浦和区の仲町小学校に「子ども自転車運転免許制度」の現場調査に行って参りました。
子ども自転車運転制度は、自転車を運転する小学生に対して、自転車の安全な乗り方を指導することで、体系的な交通安全教育の機会を提供し、交通安全に対する意識を高め、児童の将来にわたる交通事故防止を目的としています。さいたま市教育委員会では、埼玉県警察本部と連携して、本制度を推進することとしています。
これまでの経過として、埼玉県では、平成16年より子ども自転車運転免許制度を設け、県内各校で実施されていました。さいたま市においても、昨年度は、20校程度で実施されていました。公明党さいたま市議団としても、議会の一般質問(昨年の12月議会で緑区、神坂達成議員)等を通じて、「子ども自転車運転免許制度の市立全小学校での実施」を訴えるなど取り組みを強化して参りました。
そして、本年2月に、埼玉県警察本部とさいたま市教育委員会が連携して本制度を推進する「宣言文」を発表。平成25年度までに市内103の全小学校で子ども自転車運転免許制度顔実施されることになりました。(平成24年度については、当初60校程度の実施を目指しましたが、学校も警察署も予想以上に積極的で78校の実施が計画されることになりました。)
背景として、平成22年度の市立小学校の児童が関係する自転車運転中の交通事故が14件だったのが、23年度に31件へと倍増したことなども影響したものとも考えられます。
子ども自転車運転免許制度実施内容としては、①安全講習(20分)、②学科試験(10分)、③実技試験(1クラス45分)、④免許証交付、の流れとなっています。
本日の視察では、はじめに事業概要について説明を受けた後に、講習と実技試験の現場を見学させて頂きました。雨天の為、体育館での実施でした。3年生の児童たちは、真剣に緊張しながら一生懸命に学び、実技試験に取り組んでいる姿が嬉しかったです。学科試験、実技試験共に60点以上の児童の免許証が交付されます。本日、休みであった児童や点数に満たない児童は、担任の先生がしっかりとフォローしてくださる体制になっているので安心です。
こうした取り組みによって、交通安全への意識が高まって、子供たちの痛ましい事故が無くなるよう、心より願っております。