振り込め詐欺に警戒を!
警視庁によると2012年11月までの全国の被害件数は、5595件発生し被害総額は約140億円と膨大な数字となっています。
最近の手口は、「会社の金を使い込んでしまい、困っている。」「取引先への支払金が入ったカバンを電車に置き忘れた。」などと電話がかかってきて、「自宅に上司が行くので渡して欲しい。」と現金を用意させ騙し取る手口が多くなっています。
警視庁が昨年行った調査によると、被害者の約65%は判断能力、記憶力に何ら問題がないことが判明。従来より考えられていた加齢による判断能力や記憶力の低下が被害を招く要因との見方を打ち消す結果がでています。
こうした調査結果を踏まえ警察庁では親子が一緒に対策に取り組むように促しております。具体的には、⒈週に1回は、子供が親に連絡を取る。⒉電話の際には親子で互いに決めた合言葉で確認し合うこと。を勧めています。
振り込め詐欺については、知識は豊富になってきているが、他人事と思っている限り、いざという時にその知識が活かされずに被害に遭ってしまう。その結果、これだけ報道されているにもかかわらず被害が減らない状況となっていると考えられます。また、特に女性は「お母さん(おばあちゃん)だけが頼り」と言われると、母性本能から誰にも相談せずに行動し被害に遭っている事例もあるようです。
こうした事例から、警察庁では特に、離れて暮らす親には定期的に連絡し、頻繁に会うように心掛けるなど、家族間の交流を絶やさないように努力していくよう呼びかけております。これから、年度末にかけてより強い警戒心を持って、被害に遭わないように家族の絆を深めていくことが大事です。声をかけあっていきたいですね。