都市交通の在り方について 〜豊田市・名古屋市〜
11/14、11/15の2日間さいたま市議会まちづくり委員会で、「都市交通の在り方」をテーマとして愛知県の豊田市と名古屋市に調査研究に行って参りました。
●写真:ゆとりーとライン「ガイドウェイバス」(名古屋市)
豊田市では、「公益財団法人 豊田都市交通研究所」、とよたecoful townでご説明を頂きました。
豊田市は、トヨタ自動車の本社があることから「豊田市を交通に関するモデルにしよう!」と平成3年に財団法人 豊田都市交通研究所を設立しています。今年度の事業では、超高齢化社会への視点をもって「交通安全」「交通円滑化」「公共交通」「環境」の4分野について実践的な研究を行っており、自主研究及び受託研究を16事業実施しています。こうした研究成果を、豊田市をはじめとする全国の自治体、世界の地方都市に発信して、持続可能な都市交通が確立できるよう貢献していきたいと抱負を語っておられました。
持続可能な都市交通の考え方として、「低炭素社会への都市交通システム」の具体的な実践への取り組み状況、これまでの研究成果、市民と実施している「まちべん」の取り組みに等について勉強させて頂きました。質疑では、私からは、デマンドバスについてヒアリングをさせて頂くことができました。
●隣接地にある エコフルタウンのインフォメーションセンター
●高度道路交通システム
●水素ステーション
●燃料電池バス
名古屋市では、市役所にて「ゆとりーとライン」の導入経過やガイドウェイバスシステムの開発経過、特徴、事業概要についてお話を伺いました。
名古屋ガイドウェイバス株式会社まで、実際にゆとりーとラインに乗車して参りました。
●タイヤの足元に案内装置が設置されています。
●高架の専用路線では、運転手さんはハンドル要らずです。
●基地局でご説明を頂きました。
ガイドウェイバスシステムは、鉄道、都市モノレール、バス等の既存の交通手段に加え、採算性や輸送人員を試算して効率的な交通手段として開発されています。シンプルな走行メカニズムとコンパクトな構造物で運行が可能なため、イニシアルコストが安価となり、沿線の開発の進捗に合わせた段階的な整備が可能なことが特徴です。渋滞の激しい地域では、高架化した専用路を走行することで、速達性が確保できます。実際に乗車してみて、高架部分は、鉄道路線に乗っているような快適さでした。
今後の、公共交通の在り方を研究していくうえで大変に参考となりました。