佐賀県の救急医療情報システムについて
6/29にさいたま市で、車にはねられた車イスの女性が救急搬送時、病院に次々と受け入れを断られて、亡くなる事故が発生した。医療機関の受け入れ態勢、収容先を決める救急内部の連絡が不十分であったこと、が要因と考えられる。
日本の救急医療は、1次(個人病院)原則的に帰宅できる患者、2次(一般的な総合病院)入院加療を要する患者、3次(救命救急センター)生命の危険が高く、緊急処置と管理を要する患者として、患者さんの状態を見極め搬送する仕組みとなっている。
救急医療は、いかに短時間で患者を医療機関に搬送できるかが、命を救えるかどうかのポイントとなる。7/27こうした不幸な事故が起こらないよう、救急医療について先進的な取り組みをしている、佐賀県の「救急医療情報システム」を学びました。佐賀県の職員が、現場の最前線に入り救急隊・受け入れ病院に密着して、気づいた問題点を解決する為に構築したシステムです。
現場の救急隊が、受け入れできる病院はどこか。どこで救急搬送が発生したか。他の病院の受け入れ状況はどうなっているか。といった情報が即時に確認できる体制となっています。また、この情報は、医療機関/救急隊/医師会/行政が同じ情報を共有できるシステムとなっており、救急医療に関わる、関係各機関が同じ情報を共有でき、効果的な搬送先の選定と搬送先の分散化や適正化が図れるようになった、と大きな成果を挙げていました。また、搬送データーも蓄積される仕組みとなっており、将来的にも救急医療に役立てることができそうです。
関係各機関が同じ情報を共有することで、まずは、救急医療の課題や問題点を共有していくことが大切と強く感じました。さいたま市の救急医療に役立てられるよう頑張って参ります。