道路の景観形成について
街路樹の適正化に向けガイドラインや更新ルールを!
街路樹は、まちの景観形成や都市特有の現象として問題となっているヒートアイランド現象の緩和に貢献すること、排気ガスや騒音を和らげるなど道路沿いの環境を守るほか、無機質になりがちな都市空間に潤いと彩りを与える役割をもっていると考えている。一方で、イチョウやケヤキの落葉の問題、道路標識等の視認性の悪化、街路樹周辺の歩道の損傷など、市民生活に悪影響を及ぼしている現状を耳にすることも多く、維持管理に課題がある。 本市には、約28000本の街路樹が植樹されており、課題については、事案ごとの事後対応となっており、街路樹の強剪定を毎年実施したり、歩道の補修を行ったりと維持管理費が嵩んでいるばかりでなく、本来の目的から逸脱した状況となっている路線も多々見受けられる。
Q:新たに整備された道路における街路樹は、一定のルールのもと植樹が行われているが、路線ごとに植樹される樹種は、一貫性がないように感じている。 本市の都市イメージの向上を図るとともに、維持管理費の削減を図る観点からも、街路樹の適正化に向けた取り組みを図っていくべきと考えるが、見解は?
Q:都市デザインの視点を盛り込み、既存の街路樹の適正化に向け、新たにガイドラインをつくることや一定の更新ルールを定めるなど、まちの景観形成を図っていくべきと考えるがどうか?
【答弁要旨】
A:街路樹の管理は、造園などを専門とする市内業者に維持管理業務を委託し、年間を通して除草や剪定を実施している。街路樹の安全対策として、必要に応じ街路樹診断を実施し、健全性が低く倒木の恐れのある樹木について伐採するなど維持管理に努めている。しかしながら、指摘の通りの課題があると認識している。今後は、道路の利用状況や沿道状況を考慮し、快適で安全な道路環境が保てるよう、街路樹管理の長期的な対策について検討していく。
A:道路の新設や改築の際には、地域の特性を活かした都市デザインや景観を配慮した街路樹が選定できるように努めていく。