自転車安全対策を提言〜警察庁会議〜
自転車の交通ルールを徹底させる方策を検討している警察庁の有識者会議は、このたび、悪質な違反者(信号無視や酒酔い運転)への講習と大学生以上に対する安全教育の拡大が必要だとする提言を纏めました。
警察庁では、講習の内容や方法を検討しており、大学や企業などとの連携を強化しルールの順守を図るように全国の警察に指示することになりました。
警察庁によると、交通事故全体が減少している中で、自転車がかかわる事故割合が増加傾向にある現状。昨年は21%で、事故に遭って死傷した自転車の運転者は14万884人。そのうち、約2/3が法令違反。
一定の違反点数に達すると講習を受ける必要がある自動車と違って、自転車の運転者には危険性を改善する機会がないことから、有識者会議では、悪質・危険な違反者と事故を起こした運転者について、「特性に応じた専門の講習が適当」と提言している。
自転車の安全運転講習については、さいたま市では小学校で実施して合格者には自転車運転免許を発行する取り組みを実施しています。今回の提言が自転車安全運転の意識啓発となり、自転車事故が減少していくことを期待します。
自転車のルールについて、知られていないケースも多く、知らないうちに法令違反となっている場合もあるように思います。ルールの周知にも努めていく必要性があります。