総合福祉ゾーン 『しあわせの村』 〜神戸市〜
8/29、神戸市にある総合福祉ゾーン「しあわせの村」の現地調査に行って参りました。
しあわせの村は、昭和46年に基本構想の検討開始から18年後の平成元年の市制100周年に開村。「神戸市民の福祉をまもる条例」の理念を実現するべく、市民福祉の総合的な推進を図るために開設されました。
甲子園球場が約50ケ分の広大な敷地に、自立・社会参加実現のための10施設、学習・交流・リフレッシュのための7施設、屋外スポーツ・レクリエーション17施設を擁する総合福祉ゾーンとなっています。
施設の利用者は、年間約189万人。全体の90%は神戸市民の方の利用となっており、利用者の40%が65歳以上の高齢者で、障がい手帳交付された方の利用も全体の10%となっています。
○本施設の目的・理念は・・・
(1)高齢者や障がい者などハンディキャップのある人に必要な訓練・介護・指導など総合的なサービスを提供し、自立や社会参加を促進、支援します。
(2)高齢者、障がい者、児童、婦人、勤労者など広くすべての市民を対象とし、市民相互の交流、ふれあい事業を推進します。
(3)神戸市における在宅福祉推進のための情報提供、研究、開発、啓発などを行います。
(4)緑豊かな自然の中で、ウエルネスパークとして、すべての市民にリフレッシュできる場を提供します。
(5)福祉、保健、医療、教育、労働およびスポーツ・レクリエーションなどの関連分野の連携を図り、総合的な福祉サービスを提供します。
の5項目が掲げられております。
高齢者、障がい者の働く場ともなっており、市民ボランティアの登録も500人を超え、延べ2000人/年がこの施設で活動されています。
しあわせの村の理念がしっかりと市民に根付いており、開村してから25年目となる現在においては、多くの市民の交流の場として無くてはならない施設となっていることを実感することができました。
特に、生涯学習の場として提供されているシルバーカレッジは、3年制で1学年420名の高齢者が学んでいます。高齢者が持つ豊富な経験を更に知識や技能を高めるシルバーカレッジの卒業生が、その成果を地域・社会に還元できる仕組みがとても素晴らしいと思います。
今回の調査で学んだ福祉政策のエッセンスをさいたま市の政策として提案できるように整理していきたいと思います。