危険から身を守る力をつける。安全マップ作成のススメ!
公明党の通学路の安全対策プロジェクトチームは、交通事故状況の分析などについて、関係省庁とのヒアリング並びに意見交換を実施しました。そこで、警察庁より、小学生の通学時の事故に関して、法令違反別の事故数が報告されました。2011年は、飛び出しが6.4%、信号無視が6.9%との結果がある反面、歩行者側に違反がないケースが81.3%と事故に遭った児童の8割以上は、違反がなかったことが分かりました。
4月〜5月にかけて通学時の痛ましい事故が相次いでいます。通学路の総点検によって、今一度、児童の安全確保に向けた取り組みが必要となっています。このような背景の中、子供達の交通事故や犯罪から身を守るための取り組みの一つとして「安全マップ」づくりを進めている地域があるようです。
「安全マップ」は地図上に、交通事故が起きそうな場所を記入し、危険個所では、どのように注意を払い、行動したらよいかを書き込むことによって、事故から自分の身を守る能力を養うことができ、安全意識を高めることも期待できます。
交通事故の危険性が高い具体的な箇所は、1、見通しの悪い交差点。2、道が狭いのに、車がスピードをだす所。3、路上駐車が多くて歩きにくい道。4、歩道がない道。5、カーブで見通しが悪い道。などが挙げられます。
交通ルールをよく理解していない児童には、マップをもとに出来る限り安全なルートを選択するとともに、危険個所には「一度止まって左右を確認する。」「飛び出ししない。」「一列にならぶ。」など注意事項を明確にすることが大切です。
犯罪危険個所は、1、人通りが少なく見通しが悪い所。2、街灯が少なく暗い所。3、塀や樹木に囲まれて、周囲からの死角が多い空き地や公園。等です。危険を感じた時に、すぐに駆け込める商店や家、公共施設なども「安全マップ」に書き込むことも大切です。
事故や犯罪はいついかなる状況で起きるか予測がつきません。通学路の安全対策や地域での見守り、集団登下校など、考えられる限りの対策を実施していくことはもちろん、子供たちが自分で危険を予測し対処できる能力を身に付けていく取り組みも大事です。そのための方法の一つとして、各学校や各ご家庭で、子供たちと一緒に、楽しみながら「安全マップ」を作っていく取り組みは、とても役に立つと思います。