日本自治創造学会 仙台大会
10/26、東北福祉大学にて日本自治創造学会の仙台大会が開催されました。
被災地である東北地方での開催で、全国から約600名の首長、県市長村会議員などが集い、盛大に執り行われました。
テーマは、「大震災を超えて―地域の復興と自治の再生」です。
大会の概要は、講演が3題、討論が2題。そしてパネルディスカッションと、充実した内容でした。
各講演についての詳細は省略させていただきますが、13:30より17:00まで、途中5分間の休憩を挟み、震災復興の現場の最前線で活躍されている有識者や首長の生の声を伺うことができ、大変に有意義な会合となりました。
◆講演
1.「大震災からの復興〜復興ビジョンと政治の力」
東京大学教授:御厨貴氏(東日本大震災復興構想会議、議長代理)
2.「復興ビジョンと共生のまちづくり」
東京大学教授:石川幹子氏(都市工学)
3.「復興のまちづくり、自治の再生」
地方自立政策研究所所長:穂坂邦夫氏
◆討論
1.「宮城県南三陸町の被害実態と復興への挑戦」
佐藤仁 南三陸町 町長
2.「岩手県宮古市の被災実態と復興への挑戦」
山本正徳 宮古市 市長
◆最後にパネルディスカッション
「被災地復興のシナリオと課題」
未曾有の国難となった東日本大震災であり、法律や制度の枠を越えた大きな問題が山積している状況であるが、震災発生から7か月が経過した今、復興への足取りは驚くほどに遅い。
被災者に寄り添って、国と地方を繋ぐ人材が求められている。そうした人材が活躍し、前へ前へ進んでいる自治体となかなか進まない自治体と格差が生じ始めている。
今、政治の果たすべき使命と責任は限りなく大きい。復興に向け、”決断”し”実行”する強いリーダーシップを発揮し、明確なビジョンをもって、具体策をもっている有識者や官僚職員、そして技術や人財をもった民間企業など全ての力を結集していくべきである。
多くのことを学ばせて頂いた大会となりました。